新技法、新製法等開発を支えた技能、ものづくり産業の発展を支えた技能
小池 譲 Yuzuru Koike
新しい接着技法
接着において、鉄板及びプラスチック類の接着が非常に困難な作業である。長期使用していると、接着剤が温度差により変化して剥離してしまう。私の考案した方法は、誤って付いた接着剤を落とす事に苦労し、逆転の発想で、表面に薄く塗布し完全乾燥させ、その後もう一度塗布する。素材表面に薄い膜を付ける事で、接着剤の変化を抑えることに成功。今まで接着が困難とされていた、素材や形状にも、応用でき幅広く活用されている。
世代通勤軽量車両209系のシートの制作で活かされた技法
3次曲面のシートを張るための表布ラミネート考案(1988年1月)
設計の段階で、伸縮しない素材を曲面に張る要望に応えるためニット織りに変更させ、曲面に張る事に成功した。また、布地の耐久性を高めるために、表地とウレタンの接着加工をした。


3次曲面の形状を効率的かつ低コストの加工方法(2次元カット+圧し切り工法)を考案(1988年2月)
椅子の詰め物には様々な物が使用されていて、昨今ではウレタンホームが主に使われているが、ウレタンのクッション性を良くするには山形を作らなければならない。ただ4層5層にしても、平面の重ねに過ぎないので、簡単に3次曲面を作りだす方法を考えた。ベニヤ板を使い、凸面と凹面の型を作り、凸面型でウレタンを押し凹面型で受け、圧力をかけた状態で切ると、三次曲面のウレタンに仕上がる。この方法だと高額な金型を使い大量生産のモールド発泡製法品よりCO2も減り多種少量生産でき市場に安価でより良い製品を提供できる。


日本で5台のみ製造された特殊な寝椅子を製作(1972年6月)
一段ごとに形状が異なるため、高度な椅子張技術を要する。日本で販売された5台を全て製作している。
